スモリャン州 (Oblast Smolyan)
州の経済の基幹となっているのは観光、鉱業、林業、機械工業、畜産業である. 州の主な農産物はジャガイモで、ブルガリア全体のジャガイモ生産の3割程度を占める. ほかにはライムギ、オオムギなども生産されているが、ヒツジ、ウシ、ブタなど畜産業のほうが高い比重を占めている. 州の西部には20を超える鉛と亜鉛の鉱山があり、バルカン半島でも最大級の鉱脈が存在する. 濃密な針葉樹林はドスパト、スモリャン、デヴィンの林業を支えている. スモリャンでは農業機械を生産する大工場があり、ネデリノ、ズラトグラト、マダン、ルドゼムでは繊維工業が盛んである. マダンには化学ゴム工場もある.
こんにち、観光は州の経済の基幹となっており、特に冬季にはチェペラレ、およびチェペラレ市パンポロヴォ(Пампорово / Pamporovo)はすばらしいスキー・リゾート地となる. チェペラレにあるスキー施設を運営している会社は400人を雇っている. また、デヴィンおよびデヴィン市ベデンの泉は観光地になっている. 美しい手付かずの自然がのこる渓谷、洞窟は国内外の多くの観光客をひきつけている.